朝日印刷【3951】は買い?|隠れ割安高配当銘柄の直近決算内容から買い時なのかを考察

株式投資

底値ハンター目線で朝日印刷(3951)について、直近の決算内容から買い時かどうかを考察してみました。
朝日印刷は印刷包装材の大手で医薬品、化粧品の包装材ではトップクラスのシェアを持っている会社です。
世の中のあらゆる製品が店頭で陳列されていますが、包装材なくして消費者の手元に製品は届きません。
そのような必要不可欠な分野であり、医薬品用包装材においては国内トップシェアを誇る朝日印刷の株価が底値気味だったので深堀して考察してみたいと思います。

①業績・決算内容
②割安性
③財務・キャッシュフロー
④将来性
⑤株主還元
⑥底値具合(テクニカル)

の順に考察し、底値ハンター目線で買いなのか最後に判断します!

①業績・決算内容

まず業績推移ですが、売り上げは順調に増えており27年3月期予想はさらに増える予定です。
しかし利益面ではやや減少傾向ではありますが、EPSをみると75~80円でほぼ横ばいです。
配当性向は40%ほどで推移しており、直近5年では減配はないようですね。すばらしい!

直近の決算内容では、
印刷包装事業:
・原材料価格の上昇はあったが、医薬品向け&化粧品向けは堅調に推移。
・生産性の向上も寄与し、売り上げ、利益は横ばいに推移
・昨年度の中国案件は継続せず
包装システム販売事業:
・省人化、省力化ニーズの高まりで受注増
・海外受注の減少

爆発的に増える市場ではありませんが、包装システム販売についてはニーズ次第ではまだまだ伸びしろはありそうですね。

②割安性

PERは11倍、PBRは0.5倍でミックス係数は5.5とかなりの割安ですね。
ベンジャミングレアムが22.5以下なら割安としてスクリーニングに使っていたそうですが、
この銘柄の5.5はかなり割安ってことですね!
また配当利回りも4.3%と高配当株です。


③財務・キャッシュフロー

続いて財務ですが、自己資本比率は50%を超えており、また剰余金も増えています。
有利子負債倍率についても優秀なレベルですね。

次はキャッシュフローについてです。
営業CFはプラスで推移しており、しっかりと現金を回収できていますね。
このフリーCFから株主還元をしていくわけですが、過去10年間の各CFと配当総額の推移グラフを作成しました。


過去10年を見ても営業CFが毎年プラスというのは非常にポイントが高いですね。
2020年3月期は大型投資でフリーCFが大幅マイナスですが、京都クリエイティブパーク西棟の増設と工場設備への投資が大きかったみたいです。設備投資については必須事項なので頻度、金額含めた影響によるフリーCFのコントロールは経営者手腕によるところ。
2022年3月期以降は配当総額が一段上昇するも、フリーCFが減少傾向というのが気になるところです。
全体の推移から’営業CFがプラスなので悪くないのですが、フリーCFから考えた配当総額がここ数年は上回ってしまっていますので、この点はマイナスポイントですね。
ちょっと無理してるのかなと想像してしまいます。

④将来性
需要は底堅いと考えます。
医薬品・化粧品においては包装資材含めて厳しい規制・ルールがあるため、この市場に参入するには高い参入障壁となります。よって売り上げの維持という点では安心です。
一方で成長ドライバーとして期待できるのは包装システム販売となります。
海外、特にASEAN向けで推進中なので今後に期待ですね。

2030年までの中期経営計画ではROE8%、営業利益率8%を目指すとの方針がでています。
26年3月期のROEが4.6%だったため、これを改善できれば企業価値の向上になり、自ずと株価上昇のフェーズに入っていけますね。
そのための施策としてDXの推進や生産効率の改善など、中期経営計画で掲げられておりますので是非実現いただきたいですね。

⑤株主還元
連結配当性向40%としていた方針を「累進配当を基本とし、DOE2.4%を目途」と変更されました。
また2023年、2025年には自社株買いを行っており、2026年7月からも自社株買いを行います。
自社株買いは毎年実施している会社ではありませんが、累進配当方針と自社株買いの過去の頻度から株主還元には積極的な姿勢が伺えます。素晴らしいですね。

⑥底値具合(チャートテクニカル)
株価チャートはこちら → 株探(朝日印刷3951)
月足:

10年分の月足では底値圏であり、十分に安く購入できる位置と判断します。
CF推移、配当総額推移を見ながら、21年3月期の配当総額よりもここ数年のほうが抜群に配当が高いのにも関わらず株価が21年3月期とあまり変わらず低調というところがポイントですね。

週足;

週足でみると24年7月頃からの下落トレンド、もしくはレンジ相場のレジスタンスライン近辺ですね。
できれば850円くらいまで落ちてきたらエントリーしたいです。

日足;

下落トレンドが終わってからの上昇トレンド中ですね。
直近高値である890円(7/13)を一旦ブレイクしてからの調整中。
ただこの高値が2/17のサポートラインにもなっています。
一度上抜けしてからまた戻っているので・・これは予想は難しい。
25日、75日移動平均線より上にあるので、これらMAまで下落し押し目をつけるのであればそこがエントリーのチャンスと考えます。

【テクニカル目線の纏め】
月足:底値圏。買ってもいい。
週足:少しの下落トレンド、もしくはレンジ相場のレジスタンスライン付近。
   跳ね返されるなら850円あたりまでの下落を待ちたい。
日足:下落トレンドから上昇トレンドに入っているが高値圏のレジスタンスライン付近でもみ合いに。
   25MA、75MAあたりまでの下落を待ってからのエントリーがいいか。

【結論】
①業績・決算内容 〇
②割安性 ◎
③財務・キャッシュフロー 〇
④将来性 △~〇
⑤株主還元 ◎
⑥底値具合(テクニカル) 〇

超長期目線では株価も低迷気味、魅力の配当方針、底堅い需要予想から、キャピタルは狙わずに配当狙いであれば購入はありと考えます。
底値ハンター目線でいえば850円くらいまで下落を待ちたい。
しかし今からずっと上昇しても面白くないので、今の株価からナンピン戦略で買い集めてもいいかなと思います。


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